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モルタル外壁の塗装のポイントとは?注意点や費用の徹底解説

 

モルタル外壁は職人の腕や種類によってデザインや種類が豊富に存在し、継ぎ目がなく個性ある仕上がりになることが特徴です。1980年代頃には外壁材として一般的に使用されていましたが、今も外壁や内装の一部などに使用されています。

 

そんな昔からある外壁材であるモルタル外壁ですが、実はメンテナンスがちょっと厄介なんです。でもきちんとメンテナンスすることで長くその風合いを保つこともできます。

 

今回はモルタル外壁の塗り替えにおけるポイントから注意点、そして費用までを解説していきます。

 

モルタル外壁とはそもそも何?

モルタルとよく混同さがちのコンクリートですが、モルタルはコンクリートとは異なります。

モルタルとは?

モルタルとは「セメント」と「砂(詳しくは細骨材と呼ばれます)」を3:1の割合で練ったものです。モルタル外壁と言えばごつごつした壁ですが、吹き付けたり手で仕上げたり種類はさまざまあり、分かりずらい場合は以下の表を参考にしましょう。

 

スタッコ 厚付け仕上げ塗料と呼ばれる仕上げ方法でリシンを厚くしたもの。5~10㎜の厚さで吹き付ける。表面は大きめの凸凹模様にざらざらした手触りが特徴。
ジョリパット アイカ工業の商品名であり、表面が凸凹していることが特徴。コテ仕上げと吹き付けの2つのパターンがある。
吹き付けタイル 表面が凸凹になるよう異なる種類の塗料を3層にして一定の厚さで仕上げる複層仕上げ。中粒仕上げと表面を潰す押え仕上げがあり、光沢があることが特徴。主にアクリル系が主流。
リシン うす付仕上げ塗材と呼ばれる仕上げ方法。塗料と砂粒を混ぜて吹き付けるため、細かい砂粒があるざらざらした手触りが特徴。

 

材料や仕上げ方法によってモルタル外壁の違いがありますが、具体的なメリットデメリットもご紹介します。

モルタルのメリットは以下の3つです。

  • 燃えにくい
  • 耐久性がある
  • デザイン性がある

 

一方でモルタルのデメリットは以下の2つです。

  • 汚れやすい
  • ひび割れが入りやすい

 

サイディングボードに比べると耐久性や不燃性は劣ります。またモルタルは汚れやすく定期的なメンテナンスを怠るると汚れからカビや苔汚れが広がり、耐久性の低下につながります。

モルタルとコンクリートの違い

モルタルの成分は上記で説明した通りであり、コンクリートの違いはモルタルの材料+「砂利」が入っているということです。ただ同じ「セメント」を主材料としています。

 

強度はコンクリートの方が強いですが、モルタルは柔軟性があり塗り方によってデザイン性を加えることができるため外壁として主に使用され、コンクリートは主に建物の構造物として使用されます。

 

モルタル外壁の塗替えのポイントと目安とは?

ここではモルタル外壁の塗り替えのポイントと塗り替えの目安として耐久年数と気を付けるべき劣化症状をご紹介します。

 

ポイントは定期的なメンテナンスと職人の技術

モルタルの特徴である表面の凸凹があるため、汚れが付きやすいと言う特徴があります。そのため雨だれから苔やカビの汚れが付きやすく一度ついて時間がたつと汚れがおちにくくなります。そのため定期的なメンテナンスが必要な外壁の一つです。

 

またモルタル外壁の塗り替えには職人の腕次第で耐久年数が変わるといっても過言ではありません。汚れの除去から下地の処理塗装まで塗料の選定から丁寧な作業が必要となります。

 

モルタル外壁の塗替え目安は15年以内

モルタル自体の耐久年数は15~30年ですが、モルタル表面の塗膜の耐久年数は5~15年のため、遅くとも立ててから15年以内の塗り替えが必要です。

 

現在は外壁の一部にアクセントとしてジョリパッド仕上げを取り入れているお家もあります。最近のモルタルは性能も大分上がっていますので、古いお家よりは耐久年数はありますが、それでも10年経過すると劣化症状がでてくるため遅くとも15年以内の塗り替えがおすすめです。

 

モルタル外壁の塗替え目安である劣化症状4つ

【ひび割れ(クラック)】

外壁に線の様になって現れるひび割れ(クラック)はありませんか?クラックは放置することによって範囲が広がったりまた新たなひび割れが増える場合があります。ひび割れから雨漏りを起こしたりモルタル外壁の劣化の原因となります。

 

しっかり補修した上で塗装することが必要となります。

【チョーキング】

外壁を手で撫でると手に白い粉が付く現象をチョーキング、日本語で「白亜化現象」とも言います。チョーキングはモルタルの表面の塗料の樹脂が劣化し顔料が浮き出ている状態です。

 

チョーキングがすぐに劣化につながるというものではありませんが、耐水性が下がりカビが生えることで奥に根付きやすく、更に進行すると内部へ影響を及ぼす可能性があります。

 

チョーキングが起きている場合は、塗替え前に高圧洗浄でしっかり落としてから再塗装する必要があります。

【塗膜の膨れ】

モルタルの外壁が一部ぷくっとはれていたり、周囲とは異なってみえる状態はありませんか?塗膜の膨れは外壁の内部に水が入り込んでいるか、塗装時の乾燥が不十分な場合に怒ります。

 

塗装時に乾燥を十分に行わずに塗装することによって内部の水分が気化し膨れとなって現れます。放置すると外壁の密閉された水分によって腐食が進む可能性があるため、早めの再塗装が必要です。

【カビや苔】

汚れが付きやすいモルタルの一番の悩みであるカビやこけですが、汚れを放置することによって外壁の塗膜の劣化につながり、塗膜が劣化することによって汚れが外壁内部に入り込み、外壁劣化の原因となります。

 

早めに落とすことが大切ですので、自分で行うか業者に依頼する必要があります。

 

モルタル外壁の塗り替えの費用相場とは?

モルタル外壁の塗装の相場は、おおよそ1,200~5,000円/㎡となっています。価格差としては塗料のグレードによる差です。

 

標準的な延床約35坪程度のお家の外壁(約115㎡)を塗料の標準グレードであるシリコンで塗りかえた場合は約35万です。

 

そこに屋根やベランダの塗装や足場代などがかかることによって約100万前後が目安ではないでしょうか。

 

塗料の質が上がれば当然値段もあがりますが、その分耐久性も伸びます。長い目でみれば塗料のグレードが高い方がコストパフォーマンスはいいと言えます。

 

モルタル外壁に適した塗料とは

モルタル外壁の塗り替えの際に注意したいのが、「下地の選定」です。モルタル外壁は湿度や温度で乾燥収縮によるひび割れが起きやすいことが特徴です。そのためその外壁の収縮にも対応できる弾性塗料の下地が選択されます。弾性塗料の種類は主に3つです。

 

■単層弾性塗料

単層弾性塗料は下塗りと上塗り2回の3工程で仕上げます。グレードとしては一番低く一番安価ですが、その分耐久性が他の塗料に比べて劣ります。

 

■微弾性塗料

下地に微弾性フィラーという厚みが付けられる下塗り材です。厚みがあり弾力性があるため、細かいひび割れなら微弾性塗料を塗るだけで埋めることができます。

 

上塗りの塗料のグレードを自由に選択でき、弾性塗料の中でも使用される機会が多いと言えます。

 

■複層弾性塗料

複層弾性塗料は名前の通り複数の層をになるように下塗りから中塗り、上塗りまで計5工程で仕上げます。耐久年数はは10年ほどもち弾性塗料の中でも耐久性、耐久年数ともに最も高いものです。

 

ただし、工程数も多く時間もかかり、材料代もかかることから費用がかかるというデメリットがあります。新築で使用されますが、あまり一般家庭の塗り替えでこの塗料は選択されません。

 

まとめ

モルタル外壁とはセメントに砂を練り合わせたものであり、現在は外壁材としてはデザインのポイントとして外壁や内装などに使用されています。

 

モルタルの塗り替え目安は15年以内と言われており、劣化症状としてひび割れや汚れ、チョーキングなどの現象がおき症状によっては内部へも影響を及ぼすものもあります。

 

モルタル外壁の塗り替え目安は、お家の状態によって変わりますが標準の広さのお家にシリコン塗料で屋根外壁塗装をした場合約100万が費用相場と言われています。またモルタル塗装の塗り替えは洗浄や丁寧な下地処理が必要であり、塗替えの際は施工実績を多く持つ塗装屋さんにおまかせすることをおすすめします。

 

大分県の佐藤塗工はモルタル外壁においても多くの実績があり、お家の状態と予算に応じて最適な塗料の選定とプランを提案させていただきます。

 

大分市のモルタル外壁の塗替えをお考えの際は、相談から現地調査見積りまで無料ですので、佐藤塗工に一度ご相談ください。

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