光触媒塗料とは?セルフクリーニング機能の作用やメリットデメリットを解説!
光触媒とは光を利用した化学反応の一つですが、今外壁においてタイルやサイディングなどでも採用されている優れた効果をもつ技術です。
その光触媒の作用を塗料に取り込んだものが「光触媒塗料」です。光触媒塗料の何がすごいかというと「セルフクリーニング機能」がすごい。
ただ、光触媒塗料は塗るのがとても難しいと言われています。それゆえに大手塗料メーカーは販売していません。施工店の知識や技術力でトラブルが起きたり効果も不安定であれば無理もありません。
そこで今回はすごいけど注意が必要な光触媒塗料の特徴や注意点などをご紹介したいと思います。
光触媒塗料の特徴とは
ポイントは「光」と「親水性」。光触媒塗料の作用をご紹介します。
光触媒塗料のセルフクリーニングは光で汚れを分解する
光触媒は、光が当たることによって発生した活性酵素が表面の汚れを分解して、汚れの付着力を低下させ雨とともに汚れが流れます。また親水性といって、雨水がくっつきやすい性質があるため雨水でも汚れが落ちやすくなるんですね。
壁についた汚れを自分で分解して落としてくれる、まさに「セルフクリーニング」と言えます!
活性酵素は空気中の大気汚染物質を分解してくれるため、車通りが多く排気ガスなど空気中の汚れが目立つ地域などは特に有効です。
また空気清浄機能も備えており、光触媒塗料を使ったお家一件でポプラの木約12本分と同じ量の空気を清浄することができると言われています。
光触媒塗料の耐久性
光触媒に備わっているセルフクリーニング機能によって汚れもつきにくいことから、塗料の耐久性も高くメーカーとしては耐久年数は15~20年と言われています。
ただし、光触媒塗料はまだ比較的新しい塗料であり施工件数も少ないのが現状です。ただし光触媒自体は他の材料でも、広く使われている技術で効果は保障されています。
光触媒塗料を扱っているメーカーは少なく、種類も少ない
現在光触媒塗料を扱っているメーカーは4~5社です。株式会社ピアレックスのピュアコートなどが有名ですが、塗料の3大大手メーカーである日本ペイントや関西ペイント、エスケーなどは販売していません。
以前はTOTOでも販売されていましたが、現在は取扱いが中止となっています。光触媒塗料が出始めた頃は施工のむずかしさから施工不良のケースが多く見られましたが、現在は進化と共に扱いやすい光触媒塗料も増えてきました。
ただ他の塗料に比べて色や種類の選択肢が少なく、実績もまだ浅いことは事実。商品は優れているものですので、実績があり丁寧な作業をしてくれる塗装屋さんであれば特に問題ないのではないでしょうか?
光触媒塗料を使う際に注意すべきこととは?
施工が難しいという点は少し触れましたが、その他注意する点を3つご紹介します。
太陽光が当たらない場所は効果が薄い
光触媒の作用を説明しましたが、やはり光が当たりにくい場所は光が良く当たる場所に比べたら効果が薄くなる可能性があります。
ただし、太陽光といっても日差しではなく紫外線に反応していますので日陰であっても紫外線はあたっていますし、全く効果がないというわけではなく日陰が多い物件の場合は少し効果が薄れる可能性がある、というくらいに考えておいたらいいでしょう。
技術と丁寧な作業が必要
光触媒塗料は下地と上塗りをそれぞれ指定されたもので塗布していきます。その際に、基本的なことではありますが、下地上塗りともに塗り残しや塗むらがある場合その箇所の汚れが極端に目立つといった施工不良がみられます。
そのため、光触媒塗料を扱う場合は認定施工店であったり、施工実績をもった塗装屋に任せることが大切です。
費用単価が高い
光触媒塗料は他の塗料に比べ高い傾向にあります。ただ耐久年数や低汚染性のことを考えるとそう高いものではないとも言えます。
ただ、いい塗料を使えばいいというわけではなく住宅の立地条件や建物の状態などに合わせて、外壁が汚れやすい場所や色であったりさまざまな条件を考えて選択することが大切です。
光触媒塗料の費用相場とは?
光触媒塗料の平均的相場としては、3,500~5,500円/㎡と言われています。だいたい平均的家屋の外壁面積で計算すると70~110万円ほどとなります。他の塗料と比べると最高グレードの無機と同じくらいの単価となります。ここに屋根塗装をする場合は屋根塗装の費用がかかります。
最高グレードの無機と同じくらいの費用相場ということで、やはり単価が高いと言えますね。そのため、光触媒塗料での塗り替え検討の際は自分でもメリットデメリットをしっかり分かった上で選択することも大切です。
光触媒塗料のメリットデメリットまとめ
ここまでの光触媒のメリットデメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット |
汚れがつきにくく、落ちやすい | 場所によっては効果の差がでる |
耐久年数が長い | 施工の技術が必要 |
環境にやさしい | 費用相場が高い |
優れた塗料とはいえ、メリットデメリットが必ずありますので、まずはご自分の自宅にあてはめ、長い目でみてどちらのほうが費用対効果が高いか考えることも大切ですね。
まとめ
光触媒塗料はまだ比較的歴史が浅く、取扱いメーカーも少ない塗料です。ただセルフクリーニング機能により外壁の汚れがつきにくく落としやすいといった特徴は他の塗料にはない優れた作用を持っています。
ただし、施工する場所や施工店の技術力により効果が左右されること、費用相場も高いことなどから、業者まかせにせず本当に自分のお家に塗ることでメリットが多いのか考えてみることもいいのではないでしょうか。
大分県の佐藤塗工は光触媒塗料に関しても知識と経験があり実績もあります。丁寧な作業を心がけておりますので安心してお任せください。
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