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これだけおさえる!モニエル瓦を塗りかえる時に注意すべき3つのポイント

ヨーロッパでひろく普及していたモニエル瓦は1980年前後の日本で良く使われており、お家を洋風に彩ってくれる味のある瓦です。

 

もし、あなたのお家がモニエル瓦だとしたら、汚れや色あせもしくはひび割れなどの症状が気になってはいませんか?

モニエル瓦は表面が塗装で覆われているため、その塗膜が劣化することで雨漏りの原因にもなります。そのため、モニエル瓦は定期的に塗装をすることで劣化を防ぐ必要があります。

 

ただし、モニエル瓦は他の瓦と違って塗替えの際に注意しないと施工不良になる可能性が高い瓦なのです!!

 

そこで今回はモニエル瓦について塗装する時に注意すべきポイントを3つご紹介したいと思います。

 

モニエル瓦とは?塗替え目安とメンテナンスの必要性

モニエル瓦は同じ瓦である日本瓦とは材料が異なり、メンテナンスが必要な瓦です。モニエル瓦の特徴や塗り替え目安をご紹介します。

 

モニエル瓦の塗装は厄介?

モニエル瓦はコンクリートを加工した瓦です。しかし、同じコンクリートである「セメント瓦」とは表面の加工が異なります。

 

モニエル瓦は着色スラリーというセメントの着色剤を厚めに塗り、その上からアクリル系樹脂をのクリアー塗料で覆って仕上げられています。着色スリラーとクリアーで塗り固められたモニエル瓦は耐久性やデザイン性に優れた瓦なのですが、実は塗替えはとてもやっかいな瓦なのです。

 

着色スリラーという材料を使うことによりできた「スラリー層」というものがモニエル瓦には出来ており、この層が実は塗料がとてもつきにくく、再塗装する際はこのスラリー層を全て取り除く必要があります。

 

取り除くには高圧洗浄やケレンといって手作業で取り除く必要があり、手間もかかるうえに瓦に負担のかかる作業です。

 

モニエル瓦の劣化サインとメンテナンスの必要性

モニエル瓦もセメント瓦も材料がセメントで出来ているため、経年劣化にて症状が出やすい瓦であると言えます。特に塗装面にて経年劣化似て起きてくる症状として以下の3つ

 

  • ひび割れ
  • 塗膜のはく離、チョーキング
  • 色褪せ

最初に説明したように、表面は暑い塗膜に覆われていますが、その塗膜が劣化した際は雨水が瓦にしみこみ、その下の防水シートにまで影響を及ぼす可能性があり、塗替えもしくは瓦の葺き(ふき)替えと言って瓦の交換が必要です。

 

モニエル瓦は約10年たつと劣化の症状が現れると言われているため、塗替えの際は遅くても15年までには一度塗替えが必要です。

 

モニエル瓦を塗替える時に注意すべき3つのポイントとは?

塗替えが厄介なモニエル瓦だからこそ、丁寧で技術のある職人に塗りかえてもらうことが必要です。具体的にどのような点に注意すべきなのでしょうか?

 

スラリー層をしっかり除去すること

とにかくモニエル瓦はココが一番重要です!!!

スラリー層が残っていると、その上から塗料を塗っても時間の経過ともに劣化したスラリー層と一緒に塗料が剥がれてきてしまいます。そのため、高圧洗浄やケレンにてしっかりスラリー層を落とすことが大切です。

 

また高圧洗浄も強すぎず弱すぎず適切な圧で洗う技術や経験が必要です。

モニエル瓦専用の塗料を使う事

これはモニエル瓦のみに限ったことではありませんが、それぞれの素材にあった塗料というものがあります。モニエル瓦であれば専用の下塗り材を使わないと、塗料がしっかり瓦に密着せず施工不良の原因となります。

専用下塗り材は各メーカーより販売されていますが、代表的な商品が「スラリー強化プライマーⅡ」「NTスラリー瓦用シーラー」などがあります。

またモニエル瓦は下塗り材を塗るとどんどん吸い込まれていきます。下塗り材が瓦に吸い込まなくなるまで2~3回は塗る必要があり、しっかり吸い込ませていないと早期剥離に繋がる原因となりますので気をつけてください!

 

見積りの際に提案された塗料がモニエル瓦専用のもの、また下塗りが何回塗りかどうか確認してみましょう。

 

 

長持ちさせたいなら15年以内の再塗装を

最初に説明した通り、モニエル瓦の歴史は古く現在は製造されていません。

そのため破損したり交換する必要がある際は同じ瓦を取り寄せたくても製造されていないため手に入らないといったケースもあります。

 

また劣化症状を放置して破損状況が悪化した場合に塗替えでは対応できず結果屋根自体を葺き(ふき)替えする必要もでてきます。モニエル瓦を長持ちさせたい場合は、定期的に塗替えをすることが大切です。

※葺き(ふき)替えとは現在の古い瓦を新しい瓦に交換することをいいます。

 

モニエル瓦の塗替えの費用相場とは?

実際に気になるモニエル瓦の塗装単価はどれくらいなのでしょうか?モニエル瓦の塗料の材料費単価はあまり他と変わりはありません。

 

ただモニエル瓦は劣化状況によって塗るたびにコンクリートが塗料を吸っていくので少なくとも3回、通常は4回塗りであることが多いため作業工程が多く複雑となることから通常の屋根塗装よりは単価が上がるとされています。

 

実際に費用の平均単価としては

平均1㎡=3,000~4,000円ほどであり、約屋根の広さが100㎡ほどであるとした場合30~40万程度となります。屋根の傷み具合によっても値段の差があるため大まかに30~70万前後と考えておいたほうがいいかもしれません。

 

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まとめ

モニエル瓦はおしゃれで耐久性もあり優れた瓦ですが塗替えの際は通常の瓦よりも注意が必要です。注意する3つのポイントは以下の通りです。

 

  • スラリー層を除去する
  • モニエル瓦専用塗料を使う(下塗り材は何回塗るか)
  • 15年以内の塗替えを行う

 

セメントからできているため、定期的な塗替えにて耐久性を維持することができます。またモニエル瓦は現在製造されていないため、破損の箇所が大きくなると塗装では補えない可能性もあります。早め早めに塗替えでモニエル瓦を美しく保ちましょう。

 

大分県の佐藤塗工はモニエル瓦の実績も多く、自信をもって工事を提供いたします。大分で住宅塗装・屋根塗装をお考えの方は佐藤塗工は相談から現地調査見積りまで無料ですので、一度ご相談ください。

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