スレート屋根の塗替えに縁切りは必要?縁切りの必要ないケースや方法をご紹介
スレート屋根の塗替えの際に必要とされる「縁切り」という言葉を聞いたことはありますか?縁切りをしないと雨漏りの原因になる、屋根の塗替えの時にタスペーサーを使っていないけど縁切りしてもらっているんだろうか?など、スレート屋根の塗替えを検討もしくは、施工された方の中に縁切りの対して不安を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
縁切りとはスレート屋根の塗替えの際に、瓦と瓦の間の塗膜を切り隙間を作ることで雨水を逃がす作業です。縁切りの方法は専用の道具を用いたり、手作業で行ったり方法は様々ありますが、屋根の状況によっては必ずしも必要なものではありません。
今回は、スレート屋根や縁切りとはどのようなものなのか、縁切りのメリット・デメリットから、施工方法まで紹介します。
縁切りが必要とされるのはスレート屋根のみ
屋根の素材は様々ありますが、縁切りが必要とされるのはスレート屋根のみです。スレートとは、現在では主にセメントを材料に作られた化粧スレートが主流であり商品名としては「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれ、安価でデザイン性も高いことから多くの住宅で採用されている屋根材です。
スレート屋根の特徴
スレート屋根の特徴は
- 瓦が薄く平であるため、屋根が軽く耐震性に優れている
- デザイン性が高く、カラーバリエーションも多くあるため選択肢の幅が広がる
- 瓦が薄いため破損などの耐久性が低く、コケやカビ汚れなどが付きやすい
- 定期的にメンテナンスをしないと雨漏りの原因となることがある
スレート屋根の耐久年数は約10年
スレート屋根の耐久年数は約7~10年です。耐久年数を超えると、スレート屋根の表面の塗膜が劣化し、瓦の破損や反り、汚れの付着など瓦に損傷が起きます。自宅の屋根材にスレート屋根を採用した際は、メンテナンスが必要であることを頭に入れておきましょう。
スレート屋根の縁切りとは
冒頭でも説明をしましたが、縁切りとはスレート屋根の塗装をした際に、瓦の隙間の塗膜を切り、雨水が外へ流れ出るようにすることです。
スレート屋根の隙間から雨水を逃さないと内部に雨水が浸入し雨漏りの原因となる
屋スレート屋根の特徴として、瓦が薄く平であることから、瓦の隙間が他の瓦に比べ小さいため縁切りが必要とされています。スレート屋根を塗装することで瓦の隙間に塗膜が張り、本来外へ排出される雨水が流れず内部に留まることで、毛細管現象を起こし野地板など内部へと雨水が浸入し、痛み腐敗することで雨漏りの原因となるといわれています。
縁切りの方法とメリット・デメリット
では縁切りが必要となった場合、どのような手法があるのでしょうか?主な方法は以下の2つです。
手作業
全て手作業で専用の塗膜カッターや皮スキなどを用いて塗膜を剥離していくものです。屋根の塗装後にしっかり乾燥させてから剥離していくのですが、塗膜を傷つけてしまわないよう注意が必要となります。
タスペーサーという専用の道具を使う
手作業での縁切りは手間がかかること、塗膜に傷をつけてしまうことなどからタスペーサー(株式会社セイムHP)という縁切りの専用の道具があります。こちらは塗装前の屋根の隙間に等間隔で差し込むことで瓦の間に隙間を作り塗装後も縁切りが必要なく、また塗装後も除去する必要がないというものです。
スレート屋根の塗替えに縁切りは必ず必要?
では、スレート屋根のお家は絶対に縁切りが必要なのでしょうか?屋根の塗替えをしたけど、うちはタスペーサーなんて道具見積もりにも入っていないし、説明も受けていないけれど大丈夫なの?という方もいらっしゃるかと思います。
ここまで縁切りの必要性を説明しましたが、縁切りは状況によっては必要のないケースもあります。ただし、スレート屋根を塗り替える際に十分な知識や経験も必要です。ではどのような場合に必要がないのでしょうか?
屋根の傾斜が急こう配な場合
太陽ソーラーを乗せているお家など急こう配の屋根の場合は、そもそも重力で隙間の塗料が落ちるため、縁切りが必要ないとされています。どの程度の屋根の角度で縁切りが必要ないかは状況によっても異なるので、施工業者へ確認するこ大切です。
経年劣化にて瓦が沿っている場合
スレート屋根の特徴として瓦が薄く軽いことから、経年劣化にて瓦が反ることがあります。瓦が反ることで、必然的に隙間が大きくなり縁切りが必要ないのです。ある程度築年数の経っている住宅であれば縁切りが必要ないケースも多くあります。
おわりに
外壁塗装、屋根塗装と一言で言っても素材や築年数や構造によって方法や塗料の選択もそれぞれ異なります。見積もりを複数の業者でお願いしたけれど、どこも言うことが違うからどうしたらいいのか分からないというお声も聞きます。その場合は、各社見積もりの内容の説明をしっかり聞くこと、疑問があれば訪ねそれに対して知識を持っているのか聞くことが大切です。
また、今は必要な情報はご自分で得ることもできるので、説明を受けた上で自分でも調べ基本的な知識を持っておくとよいかもしれません。塗装に関しては、これといった正解がないため、ご自分の希望や気になる点をきちんと汲んでくれ、その上でプランを提案してくれる業者を選ぶと良いでしょう。
大分市の佐藤塗工は、大分県地元の塗装専門店として、官公庁から大型ビルやマンションをはじめ戸建てにも対応しています。施主様のお悩みをヒアリングしたうえでプランをご提案させていただきますので、無料の現地調査と見積もりをご利用ください。外壁塗装、屋根塗装以外にも防水工事や各種エクステリアの工事にも対応しておりますので、詳しくはお問合せください。