サイディング外壁の寿命とは?塗替えのタイミングや費用について解説
![](https://www.satoutokou.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3738794_s.jpg)
外壁材として使用されるサイディングボードですが、そのシェア率は他の外壁材を抜いて最も高いと言われる今一番メジャーな外壁材です。
技術の進歩によりレンガ調や木調などさまざまな種類に加え、軽いながらも耐久性に優れている一方で、メンテナンスの有無によって耐久年数が変わることをご存じですか?
そこで今回はサイディングボード外壁の寿命から、メンテナンスのための塗装のタイミングから費用の相場について説明したします。
サイディングボードの寿命とは?塗装は必要?
ここではサイディングボードの種類別の寿命とメンテナンスの必要性を説明いたします。
サイディングボードの寿命は15~30年
サイディングとは外壁に使用される板状の薄い素材で、金属製から木製などさまざまな種類のサイディングがあります。一般的にサイディングの寿命は15~30年と言われています。15年~30年と幅がありますが、これは種類によって耐久性も大きく変わってくるためです。
種類別の耐久年数つまり寿命は以下の通りです。
窯業系サイディング | 20~30年 |
金属系サイディング | 20~30年 |
木質系サイディング | 15~25年 |
樹脂系サイディング | 20~30年 |
特に木質系のものがサイディングの中でも一番耐久年数が低いと言われています。窯業系とは石やレンガ調のようなサイディング(窯業系サイディングの詳細についてはこちら)のことで、金属系とはガルバニウムやステンレスなどのサイディングボード(金属系サイディングの詳細についてはこちら)になります。
また最近は表面に光触媒加工をされたものなども多くあり、汚れにくく寿命が長くなっていることが特徴の一つです。
塗装などメンテナンスをしないと寿命が短くなる
サイディングボードの寿命は定期的なメンテナンスを行い最適なコンディションを保つことができた場合の寿命です。つまり、メンテナンスしない場合は上記の耐久年数よりは下がる可能性があると考えておく必要があります。
サイディングボードは表面を塗料を塗り仕上げられています。塗料は紫外線や汚れ、その他潮風などにより塗膜が劣化します。その劣化により、中の建材が露出することによってカビの浸食や雨漏りなど内部の損傷へとつながる可能性があるのです。
サイディングの模様を消したくないのであれば早めの塗替えが必要
塗装は通常は一色もしくは二色の色を部位別で塗りかえたりしますが、それではサイディングの石やレンガ、木の模様は消えてしまいますよね。
今は多彩模様といって石の風合いが出せる塗料もありますが、それでも塗替え前と同じ模様とはなりません。そのため模様を消したくないのであればクリア塗装になりますが、クリア塗装の場合はもともとの外壁の色褪せや破損が顕著な場合はその破損をカバーできませんので不向きとなります。
つまり、同じ模様を長く保ちたいのであれば早めの塗替えが必要であることがサイディングボードの特徴のひとつです。
サイディングボードの劣化サインとは?
メンテナンスは予防的に行うことが大切であり、塗料が劣化しているサインを知り塗替えを検討する必要があります。
ひび割れ・剥がれ
表面にいくつもの細かくいくつにも伸びたひび割れや塗膜が剥がれたようになったところがありませんか?この症状は表面の塗料が劣化し、建材を保護する機能が落ちている状態であり、放置することでひび割れや剥がれから雨漏りやカビ汚れが内部まで根付く可能性があるため早めの塗替えの検討が必要です。
色褪せ
現れやすい症状のひとつである色褪せは紫外線などの影響でおこります。塗料が劣化しているサインではありますが、すぐに内部に影響を及ぼすものではありません。
ただし、サイディングボードの模様は複雑でありその風合いを維持したい場合は、多少の色あせなら問題ありませんが、あまりひどい色褪せの場合は再塗装では対応できませんので、色褪せが気になる際は早めの塗替えが必要です。
チョーキング
チョーキングと言う言葉はご存じですか?日本語で「白亜化」とも言いますが、乾いた状態の外壁を手で撫でると手に白い粉が付く状態のことをさします。
塗装は表面が樹脂で覆われその下に染料の層があります。チョーキングはその表面の樹脂が劣化ししたの染料がむき出しになっている状態です。そのため表面の保護機能が低下しており防水性が低下し汚れやカビなどが付きやすい状態となっています。
そのため、チョーキングが起きているから内部に必ず影響が出ているとは言えませんが放置することによって耐久性自体に問題がおきてくるのは時間の問題となります。
またチョーキングが出ている場合の塗替えは、表面の塗料を高圧洗浄でしっかり落としてから再塗装しないとすぐはがれてしまうなど施工不良の原因にもなります。
カビやこけなどの汚れ
建ってからある程度たつとカビや苔などの汚れが出てきます。本来は汚れが付きにくいような特性になっていますが、やはり表面の劣化が進むと汚れもつきやすくなります。これも放置してもすぐどうかなる問題ではありませんが、カビなどの汚れの部分の塗料の劣化が進んでいた場合カビの浸食が進んで雨漏りなど内部への影響となる可能性があります。
そのため建ててからの年数と汚れ具合によっては再塗装の検討が必要です。
サイディングボードの塗替え目安と費用はどれくらい?
サイディングボードの耐久性を最大限いかすための塗替えの目安はどれくらいなのでしょうか?またその際の費用相場はどれくらいかかるのでしょうか?
サイディングボードの塗替えは10年~15年
サイディングボードの塗替え目安は基本は10年と言われています。ただ、基本ですので状態にもよりますが遅くても20年以内に塗りかえることが必要です。
窯業系サイディングなどは定期的なメンテナンスで耐久年数が40年まで伸ばすことができるとも言われています。
サイディングボードの塗替え費用の相場
サイディングボードの塗替えの際に必要なのが以下の5つです。
- シーリング工事
- 塗料
- 足場代
- 作業代
- 洗浄代
サイディングだからと特に他の塗替えより金額が変わるということはありません。塗装の金額が一番変わるものは主に塗料の種類になります。以下に種類別の単価をのせています。以下の単価に足場代などが別途かかります。
素材 | 耐久年数 | 単価(m²) |
アクリル | 5~7年 | 1,400~1,600円 |
ウレタン | 8~10年 | 1,700~2,200円 |
シリコン | 10~15年 | 2,300~3,000円 |
ラジカル | 12~15年 | 2,500~3,000円 |
フッ素 | 15~20年 | 3,800~4,800円 |
光触媒 | 15~20年 | 4,200~5,000円 |
無機 | 20~25年 | 4,500~5,500円 |
標準グレードがシリコンやラジカル塗料と呼ばれるものです。サイディングの模様を消さないためのクリア塗装の場合はクリア塗料の中より上記の素材を選択するようになります。
延床35坪前後の平均的な二階建ての家屋の場合外壁がおおよそですが115㎡ほどと言われており、シリコン塗料で塗りかえるとすると
2,300~3,000×115=26万4500円~34万5千円ほどになります。
お家にバルコニーがある場合や、屋根塗装を行う場合はこの面積から更におおそよ100㎡塗装面積が増え、そこに足場代が15~20万ほどかかると想定して約80万~110万ほどです。
※外壁の状態によっても変わります。
まとめ
サイディングボードとはデザインや耐久性に優れた、今最も使われている外壁の建材です。耐久年数は15~30年とも言われていますが、メンテナンスによって耐久年数は変わります。
サイディングはデザイン性を活かすためにもクリア塗装が好ましいですが、クリア塗装は劣化や色褪せが顕著な場合は選択できませんので、早めの塗替えが好ましいでしょう。
費用の相場は標準グレードのシリコンで屋根壁塗り替えた場合総額80~110万が相場と言えます。
大分県の佐藤塗工ではサイディングの外壁をハウスメーカーをはじめ数多くの施工実績があり、知識や技術が豊富なため安心してお任せください。
大分で住宅塗装、外壁や屋根塗装をお考えの際は相談から現地調査見積りまで無料ですのでお気軽にご相談ください。